行き当たりばったり




あらすじだけ書いてるつもりなのの、どうしてこんなに量が多くなるのか・・・。
しかもだらだらと書いてるから読みにくいことこの上ないし。



8/21 月曜日  Kairuが持ってきていた馬の目覚ましで7時過ぎに起床。
            が、昨日寝たのが遅かったので、やっぱり2人ともそのまま寝込む。
            あまりにも暑かったので車の窓を少しあけとくことにした。
            それから時間がたつこと30分、車の中に蜂が進入してきたため
            2人とも飛び起き、大慌てで蜂を外に追いやる。
            そんなことをしているうちに目がすっかり覚めたため、まだテントの中で寝ている
            ZenとACEを起こし、すっかり雨で濡れてしまったテントをたたんで
            この場所から離れることにする。

            途中コンビニで朝飯を調達して、1回目の給油タイムにはいる。
            北海道だけにしかないらしいMダ石油と言うとこなのだが、
            ここは北海道では一番安い92.3円〜93.8円/リットル
            なので北海道旅行中はよくお世話になったものだ。
            難点としては100円でカードを作らなきゃいけなかったことと、
            窓を拭いてくれないと言うことだろうか。

            結局登別を離れたのは9時も回ったころになったが、
            第1の牧場巡りとして、メジロドーベルがいると言われている伊達にある
            メジロ牧場に向かうことにした。
            それにしても北海道の道はよくスピードが出る。国道では平均時速80キロ
            ぐらいだしているし、すいている道だったら100〜120キロぐらいだしている。
            そんなけ早いスピードで車をとばしてもなかなか着かないのも北海道である。
            そんな感じではしってると、洞爺湖・有珠山・昭和新山の近くにさしかかった。
            せっかくだから車を降りてみてぶらぶらとしてみた。
            道路には土や灰が散らばっていた。
            コンビニや温泉街はほとんどのところが休業していた。
            有珠山に続く道は通行止めになっていて岩や土砂が道に散らばっていた。
            有珠山からは未だに煙が出ており、あたりはほんのり硫黄の臭いがした。
            噴火の後を生で見たのはこれが初めてであり、結構生々しかった。
            他の野次馬とかとしばらく噴火の惨状を見学しつつ、しばらくして出発した。

            何度か道に迷ったり行き過ぎたりしながらようやくメジロ牧場に到着する。
            事務所らしき所に立ち寄って見学許可をもらい牧場内を散策することにした。
            しかしはっきり言って馬が少ない。メジロドーベルがいる雰囲気もない。
            やはり有珠山の噴火の影響で、馬たちもどこか他の場所に移動したのだろうか?
            仕方がないので、数頭だけ馬の写真を撮ってそこから立ち去ることにした。
            途中の道で、Zenがこの前北海道に来たときに寄ったアイスクリーム屋を
            見つけたので、そこに寄ることにした。
            アイスはダブルで300円したが、これがまた美味しい。
            北海道はやはり全般的に食い物は美味いなと思う。

            さて、この後本当なら牧場巡りを続ける予定だったのだが、ここで急遽予定変更、
            大将に教えてもらったマニアックな中古ゲーム屋へ行く。
            PS、SS、SFC、FC、MDと色々な中古のゲームがおいてあった。
            KairuはFCソフトを夢中で見ていたし、ZenはMDのソフトを必死で見ていた。
            俺は店内をぐるっと見た後、朝が早かったから車の中で爆睡していた。
            気づいたころには皆何個かゲームを買って戻ってきてたので、
            今度は飯を食うところを探すことになった。

            北海道で金があまりかからずに食える物と言えばラーメンである。
            少し車をとばし、個人経営のラーメン屋さんを発見したのでそこに入ることにした。
            こういう所の方がラーメンにこだわりをもっていて美味しい場合が多い。
            案の定、店の中には色々と店主のこだわりみたいなものが書いてあった。
            俺は醤油ラーメン、Zenはニンニクラーメン、Kairuは四川味噌ラーメン
            そしてACEは激辛ラーメンを頼んだ。
            予想通りというか、かなり美味しかった。スープが適度にコッテリしてて良かった。
            他のラーメンもちょいと味見をしたが、1つを除いて皆美味しかった。
            一つだけ明らかにラーメンのスープとは思えないようなものがあった。
            赤一色で、ラー油みたいなものが大量にぷかぷかと浮いており、
            時より赤い小さい固形物が浮いている、そんなスープだった。
            俺ら3人は味見した瞬間、口に火がつき水を飲まずに入られない品物だったが、
            それを頼んだ本人は何ともないかのように美味そうに食っていた。
            間違いない、亜鉛不足だ。大半の味蕾が潰れてるのであろう。
            俺は美味そうにスープを飲んでいるそいつの隣でささやかな冥福を祈った。

            さて腹も一杯になったところで、とりあえず牧場の案内状へ行こうと
            言うことになった。考えてみればここに先に行くべきだった。
            サラブレ9月号などを持ってきているので、お目当ての馬がどこにいるのかは
            分かるにしても、本当に牧場がやってるのかとか、詳細情報を調べなければ
            ならないからである。
            そんなこんなで車をとばして1時間半、名馬ふるさと案内書に到着する。
            先にACEを車から降ろして一人で聞きに行かすことにしたが、
            しばらくして、あいつだけでは心配だと思い俺も行くことにした。
            建物にはいるとACEはぼ〜っとしていた。
            そこに俺が入ってくると、奥の方から係員のお兄ちゃんが出てきた。
            どうやらACEが入ってきたことには、誰も気づかなかったらしい。
            とりあえず行きたいと決めてた場所の見学時間状況などを検索してもらい
            車に戻って今後の対策などを考えることにした。
            その結果、今日中に静内まで行って、明日静内周辺の牧場に行こうと
            言うことになった。

            途中コンビニで夕飯の調達をしたり、高速を走っている車と併走したりして、
            静内に到着したのは日も落ちたころだった。
            静内周辺の有名なアロースタッド、レックススタッド、静内SSに行くためには
            二十間道路案内所というところで許可書をもらわなければいけないわけだが、
            当然閉まっており、行動するのは明日と言うことになった。
            寝る場所を探そうと言うことになったが、見た感じここの駐車場は人の気配が無く
            なかなか良さそうな感じだったので、今日はここで寝ることに決まった。
            すぐ側に何故か24時間営業しており、たえずクラッシックミュージックとかが
            かかっているおしゃれな『すこやかトイレ』という物もあった。
            すこやかトイレはコンセントもあったのでここで携帯の充電をしつつ、
            トイレの中に椅子が設けられていたので、明日からの予定をどうするか考える
            トイレ会議が行われた。
            ひととおり明日以降の予定が決まったので、今度は飯を作ることになった。
            トランクから携帯用コンロなどを出し、鍋にお湯を沸かし、ラーメンなどを作った。
            飯が終われば暇である。何もすることがなければ明日のために休むのみである。
            最初はテントを張ろうかと言うことになったのだが、さすがに駐車場でテントを
            張るのはまずいだろうと言うことで、車内で4人寝ることになった。
            一応窓とかは弱冠あけているけれども、男が4人車の中で寝ると言うことになると
            それは狭くて、北海道といえども暑苦しい物である。
            Zenは暑い暑いと文句をたれるし、俺も狭いのと暑いので夜中何回か
            目が覚めて熟睡できなかった物である。
            こうして北海道2日目の夜はふけていくのであった。


8/22 水曜日  朝目が覚めたのは8時過ぎ。他のやつはまだみんな寝ていた。
            車から降りてぼ〜っとしてると、続々と人が集まってくる。
            おそらく俺らと同じ牧場を見学する人たちだろう。
            9時になり、見学の説明を聞いてそれぞれの牧場見学申請用紙に記入して、
            まず初めに、案内書の隣にあるレックススタッドに行く。ここにはジェヌイン、
            タイキブリザード、エイシンワシントンなどと言った馬がいる。
            撮ってきた馬の写真は、あとでHPにアップするということで。
            ジェヌインの柵が噛んだり暴れたりするためにぼろぼろになっていた。
            さすがはサンデーサイレンス産駒、気性が悪いやつだ。
            それに対してエイシンワシントンはこれまたおとなしく、俺らが見てる間には
            ぴくりとも動かず、まるではく製のようだった。
            途中Zenがデジカメのメモリカードみたいなのを落として大騒ぎにもなったが、
            親切な見学者に見つけてもらい、いざ次の場所へと移動することになった。

            次に着たのは静内SS(スタリオンステーション)である。だいたいレックススタッド
            の隣で、車で3分ぐらいの所にある場所だ。
            レックススタッドの隣と言っても、距離的には2kmほどある。
            さすがは北海道、なめてはいけない。
            ここにはサクラローレル・ユタカオー、ウイニングチケットなどがいた。
            さくさくっと写真を撮ったり、馬を眺めてたりして時間は過ぎていく。
            それにしても写真を見れば分かるかもしれないが、牧場にいる馬は
            ほとんどが常に飯を食っている。故に前を向いている写真を撮るのが大変だ。
            こんなに食ってばっかりで太らないのだろうか?
            まさしく悠々自適(?)な生活だ。
            ACEはこの2つの牧場で早速フイルムを交換していた。
            旅行が終わるころにはかなりの数の写真ができあがるだろう。

            このあと近くのホースグッズショップに行く。
            なかなか土産物の数は多かったが、俺の欲しかったおみやげは置いてなかった。
            よく店内を見てみると、
            『5000円以上お買いあげの方に、もれなく夕張メロンアイス無料券プレゼント』
            と書いてあった。これを見逃す手はない。
            Zenは買う気がなかったので、ACEとKairuと協力することにした。
            俺はポストカードやらを1300円分買った。ACEは4000円、Kairuは5500円
            買ったので、見事アイスの無料券を2つゲットした。
            ACEは夕張メロンが嫌いと言ってたので、俺とKairuがもらうことにした。

            このアイス屋だが、どうやらここから車で10分ぐらい行った国道沿いにあるらしい。
            早速アイス山で車をとばす。しかし車無しの北海道の生活は考えられないな。
            国道を走ると間もなくアイス屋の大きい看板を発見する。
            俺とACEとKairuの3人でアイス屋に入る。
            俺とKairuがアイスを注文する。横にいたACEは何も注文しなかったので
            『お兄さんもアイス買わんか?』とアイス屋のおやじさんにせがまれていた。
            ふと見ると、いつの間にかACEもおやじさんにアイスを買わされていた。
            でもこのアイスがまた美味しかった。夕張メロン味だけれども、
            あまりきつい味ではなく、どっちかというとあっさりめの味で、
            それでいて甘くて美味しかった。
            北海道は食い物は全般的に本当に美味いと思う。
            ちなみにここのおやじさんは井崎修五郎の古い友達だと言っていた。
            そういえば店の壁には井崎修五郎直筆と思われるサインがあった。
            『井崎修五郎というのは芸名でねぇ。本名は○○って言うんだ』
            などと話していた。店の奥の方から昔の井崎修五郎のサインを見せてくれたが、
            表にあるサインとは違って、またあまりうまくない字だった。
            またおやじさんは、社台の社長とも知り合いだと言って写真を見せてた。
            ACEが『社台の社長は本で見たことがあるので知ってる』
            と言ったので、どれが社長か当てさしたら全然はずれであった。
            しかし一体この親父は何者なのだろうか? ・・・まあアイス屋には間違いないが。
            この店はアイス以外にもホースグッズが色々売ってたので見て回ると、
            何とさっきの店では見つからなかったミホノブルボンのぬいぐるみを発見。
            迷わず2600円を握りしめ購入。買うときにおやじさんに
            『ミホノブルボンか。また渋いところを突いてくるねぇ』
            と言われてしまった。そんなこともないと思うのだが・・・。
            車に戻ってZenに『ここのアイスは美味かったぞ』と言うと
            『じゃあ俺も買ってくる』と言い、アイスを買いに言ってしまった。
            それならば最初から行けばいいのに。
            Zenを待っている間に何気なしに車の前方を見ていると、
            大きな蛾みたいな虫がつぶされているのを発見。
            いかにスピード出して走ってるかが分かる状況だなぁ。

            さて、次に見学しようとしていた所に出発することにした。
            しかし案の定道に迷ってしまった。
            静内SSから直線距離にして3〜4kmしかないはずなのに、
            何故か30分もかかってしまった。
            そしてようやく到着したとき、俺らはとんでもないミスに気がついたのである。
            よ〜く本を見てみると、『前日までに要連絡』と書いてあるではないか。
            個人の牧場だったので、さすがにいきなり押し掛けるわけにはいけないと思い
            泣く泣くあきらめることにした。
            牧場に馬と子馬がいたので、『あれはイクノディクタスとその息子に違いない』
            と俺らは勝手に納得して牧場をあとにした。

            次に見学するところはアロースタッドだが、見学可能時間が15時からなので
            時間があるのでそれまでモスバーガーで昼飯を食うことにした。
            どうやらZenは今まで食ったことがないらしい。
            俺の家の近くにはあんましないしな。結構美味いと言っていたが、
            これだけの値段するのだから当然と言えば当然だな。

            時間が2時30分を回ったのでアロースタッドに向けて出発する。
            ここにはラムタラ、タイキシャトル、メジロライアン、ロイヤルタッチなどと言った
            馬がいる。他にも名の通った馬たちが勢揃いしていた。
            今まで行って着たとことは違い、ここでは馬房に馬が入っていて
            それを見学すると言うものだった。
            まあこっちの方が近くで見れていいのもあるが、やはり広い牧場にいる方が
            個人的には見てて嬉しい物がある。

            この後は予定通りここから60km南へ下った浦河まで車をとばした。
            とりあえず明日行くところを先に確認しておいて、途中で見つけた温泉に
            行くことにした。昨日は入ってないので1日ぶりの温泉である。
            登別のとこよりかは小さくて、温泉というよりかは銭湯だった。
            まあ値段が安かったのでしょうがないけど。
            風呂上がりにはみんなで恒例のコーヒー牛乳を腰に手を当てて一気のみである。
            そのあとテレビルームの前で巨人−広島戦を観戦した。

            結局8時半ぐらいまでそこにおり、夕飯と今宵の寝床を求めて温泉を出た。
            国道の海岸沿いで歩道みたいなところで、明かりもあり、
            結構スペースがあるところを発見したので今宵の寝床はそこに決定した。
            早速テントを張り、そこにACEだけを残して
            後の3人は近くのコンビニまで食材と花火を買いに行った。
            近くとはいえども、車で5分とはいえども、コンビニ見つけるまで8キロも走った。
            さすがは北海道である。
            コンビニから帰るとぽつんとテントがただずんでおり、ACEが一人テントの中にいた。
            その様子をはたから見てるとすごく怪しい。
            まあ車の交通量も夜はほとんどないし、人の気配もないし問題はないと思うが。
            東京とかでやったら、間違えなく襲われるか警察に連絡されるであろう。
            さていつものように携帯用コンロを取り出してお湯を沸かして夕食の用意をする。
            この日は焼きそばを3人前作った。一気に作ると効率がいいし。
            その他俺はコンビニでサラダなどを買ってきたのを食べた。
            ACEは飯を食った後、ギターで弾き語りをしていた。
            そこそこ様にはなってたが、ギターが役に立ったのはこの日だけであり、
            まもなくトランクの奥で眠るただの邪魔な荷物となり果てるのであった。
            夕食が終わると買ってきた花火をやった。
            他の奴らは手持ち花火をやっていたが、俺は一人で黙々とロケット花火や爆竹を
            やっていた。ロケット花火を手でもって発射させたり、爆竹を手でもって
            爆発する寸前で空に投げあげると言った遊びはみんなやってるものと思いきや、
            実は俺だけだった。俺の近所では昔そうするのが流行ったのだが・・・。
            とくにロケット花火戦争(2チームに別れてロケット花火を当て合うと言う遊び)
            はかなり面白かった。しかしあまりにも危険なため1回だけで中止になったが。
            花火をやれば最後には線香花火で締めくくるというのがセオリーである。
            ここで初音ちゃんモードに入り、気持ちをしんみりさせれば成功である。
            これをやらなくては花火とは言えない。
            花火が終わると12時を回っていたので寝ることにした。
            またいつも通りZenとACEはテントの中で、俺とKairuが車の中で寝る。
            ふと手が痛いのに気づいて見てみると、水膨れが出来ている。
            おそらくロケット花火を手でもって飛ばしているうちにやけどしたのであろう。
            俺はクーラーボックスから氷を取り出して手に当てながら寝ることにした。
            こうして北海道3日目の夜もふけてゆくのである。