フェイント
| 引き続き旅行北海道編の続きを。 8/23 水曜日 朝9時ぐらいに起床する。海の側だからかもしれないが朝方はかなり涼しかった。 さすがは北海道と言った感じだ。滋賀ではこの日も熱帯夜だったというのに。 昨夜長袖着て飯食ったり花火したりしてたしな。 車の中は窓を弱冠開けてるとはいえ密封状態だからそんなに寒くはないが、 テントの方はこともあろうに入り口を海側に向けていたために 風がひゅ〜ひゅ〜入り込んでいて、Zenは寒くてあまり寝れなかったらしい。 その傍らではACEがぐっすりと寝ていたらしいが。 いつも通りテントをぱっぱと片づけて コンビニで朝飯を調達し、昨日場所を調べていた日高SSに向かう。 ネーハイシーザーがいなかったのは残念だが、Kairuお気に入りの スーパークリークがいたので良しとしよう。 さてさてここから静内まで車を飛ばすこと1時間。やってきたのは優駿SS。 ここにはマヤノトップガンとオグリキャップの2頭がいる。 見学できるとこに行って驚き、トップガンは30mほど先のとこにいるのだが、 オグリがなんと100m以上向こうにしか見えない。 Zenのデジカメで撮ったら白い点にしか見えない。 ACEの一眼レフズームでなんとかとらえられる位置だ。 しかもオグリはこの前のエイシンワシントンのように同じ姿勢を保ったまま 動くことはなかった。トップガンはこっち来たりしていたのだが。 少し残念であった。 さて、昼飯を食い終わり今度はCBスタッドに行った。 ここはマーベラスサンデー、ナリタタイシン、サニーブライアン、シルクジャスティス などの馬が見られる。また奥にはナリタブライアンの墓もある。 時間が来て厩務員の案内で牧場へと向かった。 ここは馬房の中に馬がいて、それを見学すると言ったパターンなのだが、 やっぱ個人的には好かない。まあ見学させてもらってる身だからしょうがないが、 馬はこんな狭い所に入れられてないで、広い放牧地で草を食べたり 走ってたりする姿を見る方が見てるほうも気持ちがいい。 ACEはナリタタイシンが出てこないのでがんばって待ちかまえていたりしてたが、 俺は30分ほど見たあとは、ぼ〜っと眺めていた。 さて翌日ミホノブルボンを見なければいけないため、門別まで戻ることにした。 門別のすぐ近くにある「とねっこの湯」という温泉に入る。 1日ぶりの風呂だ。我ながら結構まめに入ってると思う。 ここの温泉は料金は500円だが、露天風呂もあればサウナもあり、 かなり満喫できるとこだった。途中サウナで我慢大会と言うのも企画したが、 皆あまり耐久力がなかったので残念だった。 風呂上がりはみんなでコーヒー牛乳一気飲み・・・のはずが売り切れていたので、 フルーツ牛乳一気のみに変わった。 その後ゲーセンでKairuとレーシングゲームをやったりして遊んだ。 その後ろでACEは脱衣麻雀をしていた。 そうこうしているうちに蛍の光が流れてきた。どうやらここの温泉は 9時で閉店らしい。さて、今夜もテントを張る場所を探さなくてはならない。 昼間探してた候補地であり、浦河でもあった国道沿いにスペースがある 所へ行った。ただ、浦河のところと違っていたのは、そこには街灯が無い と言うことだった。車のヘッドライトを消すと真っ暗である。 これでは飯も作れないし、テントも立てれない。 と言うことで却下になってしまった。 しょうがないので次の候補地を探しに行くことにした。 川の側ならいいとこあるのでは? と思い近くの川沿いを走ることにしたが、 1kmほど進むと、なんか窓が曇ってきた。見にくいなぁなどと思って走って、 実は霧だったことに気づく。それもとてつもなく深い霧である。 このまま走ってると危ないと誰もが思い、急遽引き返すことにした。 行き先(泊まり先)が決まらずに当てもなく走ってると、先ほどの「とねっこの湯」 のところまで戻ってきた。と、ここでZenが大胆な発言を。 『ここの駐車場の端っこでテントはろうか?』 最初は何言ってるんや? などと思ったが、よく考えてみるとここは閉店後は 誰も来ないし、国道からもいい具合に離れてて迷惑もかからないし、 何よりも近くに街灯があってそこそこ明るい。よい条件だ。 ということで今日はここで泊まることに決定した。 あとはいつも通りテントを張り、飯をコンビニまで買いに行き自炊である。 途中ACEが『タバコがほしくなった』と言ったので車を貸すことにした。 しかしこともあろうにニュートラルに入れたまま走ろうとしていた。 当たり前だがエンジン音だけがなり車は進んでいない。少し心配だが あいつも一応は免許と名前が付くものを持っているから良しとしよう。 その後Kairuにも駐車場内だけだが、隣に俺が乗って車を運転した。 オートマだからオートクリープ現象だけで弱冠前に進むのだが、 それだけで喜んでいたようだ。(私有地だから可と言うことで) 12時を回ったところで就寝する。 8/24 木曜日 この日起きたのは10時前、我ながらよく寝た。 もはや車の中でも簡単に熟睡できる体になってしまったのだろう。 慣れとは恐ろしいものだ。 ぱっぱと身支度をして、いつも通りコンビニに寄り、 サッカーボーイ、トロットサンダーなどがいるブリーダーズSSに向かう。 ACEはお気に入りのサッカーボーイが見れてご満足のようだ。 走ってるサッカーボ−イが撮れたと言って喜んでいたし。 それにしても朝方はそうでもなかったが、この日は札幌競馬場に行った 20日以来の暑さとなった。空一面雲一つない。 外に出ると日差しがきつくて嫌になるのだが、車の中で運転していると 周りは一面の緑、空は一面の青、そして車の姿が見えない一直線の道。 なかなか気持ちがいいものである。 さて、太陽も頭の上まで来たことだしお昼にすることとした。 国道をしばらく走っていくと良さそうなラーメン屋を発見したのでそこに入る。 先に言っておくが良さそうなラーメン屋とは、見た感じ個人経営であり、 何となく店主がこだわりを持ってそうなラーメン屋のことである。 店の中は予想通りの造りだった。と言うことで出てきたラーメンも予想通り 美味しいものであった。北海道に来てからラーメンははずれがない。 4人ともラーメンを食べていると、その時お客さんが入ってきた。 どこかで見かけた顔である。 なんとフェリーに乗っているときに隣にいた兄ちゃんだった。 そういえば『牧場に行くのでひょっとしたらどっかで会うかもしれないね』 などと話していた記憶があるが、まさか本当に出会うとは。 案外世間というものは狭いものなのかもしれない。 向こうは俺らとは逆の方から来て、これから浦河の方に向かうのだという。 俺らはデジカメで撮ったマックイーンなどの写真を見せてもらい 少しの時間牧場や馬のことについてトークした。 笑っていいともが終わり、時間的にそろそろ行かなければならなかったので 店を出ることにした。店の横には中型の二輪が置いてあった。 たぶんあの兄ちゃんのものであろうが、よく北海道を二輪で走るなぁと思った。 北海道ではバイクというものをあんまし見なかったしなぁ。 まあその方が車を運転しているものにとっては、走りやすいけども。 次に向かったのは日高軽種馬農協門別種馬場である。長い名前だ。 ここには俺の一番見たかったミホノブルボンがいるのである。 さて現地に到着して、待合室に寄ってみるとミホノブルボンの産駒状況が 書いてあった。一番有名なのはミヤシロブルボンである。 この馬は地方でだが8勝もしている。しかもみなさん覚えているであろうか? あのスペシャルウイークが勝ったときのダービーに、このミヤシロブルボンが 出走していたことを。 鞍上は逃げの大塚さんである。地方で3連勝してダービーに挑んできた。 俺は大塚さんならやってくれると思った。 ゲートが開く。先行争いはセイウンスカイは逃げず、キングヘイローが鼻をきり、 そのあとにミヤシロブルボンが続く。よし、絶好の位置だ。 ひょっとしたら掲示板には入るかもしれない。 そう思っていた矢先の第3コーナー付近、 ミヤシロブルボンはあっという間に馬軍の中に消えてしまった。 俺の夢はゲートが開いてから1分と少しで消えてしまった。 結果は17頭中17着である。俺はふと1997年の有馬記念の カネツクロスのことが頭をよぎった。 これも逃げ馬の宿命と思いながら、その他の代表産駒を見てみると ミホノボンボンと言う馬がいた。たしかに地方レースを地道に勝っている。 しかしこの名前はどうにかならんもんなんだろうか・・・。 産駒成績を見ながらながら、しばらく待合室で時間をつぶしてたのだが、 見学可能時間になっても誰も案内の人がやってこない。 どうやら勝手に時間になったら見てくれと言うことらしい。 なんか無責任というか、見学者を信じてると言うのかよく分からん。 とりあえずダイタクヘリオス、トウケイニセイなどがおり、ACEは一生懸命 シャッターを切っていたが、肝心なミホノブルボンとイナリワンがどこにもいない。 牧場中くまなく探したが、その2頭だけが全く見つからない。 考えたあげく、受付まで行ってその2頭はどこにいるのかを聞いてみた。 すると『イナリワンはどこか違う牧場に移されました』と言われた。 それは残念である。でもどこに移されたか教えてほしかったものである。 ミホノブルボンは?と聞くと『牧場にいたと思いますが?』という予想外の返答が。 牧場の方に戻って、ミホノブルボンがいるはずの所にもう一回行ったが、 そこに馬はいない。いったいどういうことか分からず右往左往してた時に 厩務員のおっちゃんが現れた。『ミホノブルボンはどれですか?』と聞くと 『これや』と目の前にいる馬を指した。 確かに毛色から言ってミホノブルボンだった。何回か見てた馬である。 ・・・がしかし、『ニホンカイユーロス』と書いた所にいるのは何故だろうか? 先ほどKairuとZenとに『ニホンカイユーロスっていう馬知ってる?』 『いや、知らん。初めて聞いた名前の馬や』などと話してて カメラにおさめずに無視していた馬である。 まさかこれがミホノブルボンだったとは。・・・っていうかだまされた感じだ。 俺は写真を撮るためにACEを急いで呼びに行った。 そして帰ってきてみると、ニホンカイユーロス・・・もといミホノブルボンは 見学時間が終わったため厩務員に連れられて厩舎へと帰っていった。 ひゅ〜と言う風が聞こえたような聞こえなかったような・・・。 しばらくその場所に呆然と立ちつくした。 それから現実に戻り、一言『明日もここに来る』と言った。 驚く3人を後目に、そうと決まれば俺は今からプランを修正する。 明日行くことにしていた新千歳周辺にある吉田牧場とノーザンホースパークに 今から行くことにする。 車を飛ばして新千歳へ。途中毎度のごとく道に迷ってぐるぐるすること20分、 ようやく吉田牧場に到着。っていうか看板が小さかったし、持っている地図の 縮尺が小さいため、我ながらよく発見できたと思う。 ここにはテンポイントをはじめ、数々の有名馬のお墓がある。 しかしそのわりには、名のある馬がいない。 きっと昔は繁栄していたのだろうが、廃れてしまったのであろう。 などと失礼なことも考えつつ、とりあえず牧場内を散策してみる。 しかしこういう個人経営の所は、あまり知られていなく見学者が少ないし、 雰囲気も良く、牧場の様子も見ることが出来てかなり良い感じである。 道の両側には名も知れない馬が何頭かいる。 大きい所もいいが、こういう所も今となってはもっと行っておきたかった気もする。 さて、前方から見学者らしき家族連れがこちらの方向に歩いてきている。 その傍らに一匹の犬がじゃれている。 この家族の犬だろうか? それにしては放し飼いで牧場内で不用心だな。 などと思ってると、すれ違った矢先にその犬は俺たちの方に付いてきた。 どうやらこの牧場にいる犬のようだ。やたら人なつっこい。 なかなかかわいいのでそのまま一緒に牧場見学をすることにした。 しばらく歩いていると、道の外れのところにお墓らしきものを発見する。 テンポイントの墓だった。その奥にもいっぱいお墓がある。 ACEは墓をカメラで撮りまくる。何か罰当たりな感じだが。 その間Zenは犬とじゃれていた。俺も墓を一通り見た後は暇だったので 犬とじゃれることにした。 全部の墓を撮り終わってACEが戻ってきたので帰ることにした。 と、突然犬が走り出した。それも軽やかに馬のように。 ACEは『これぞテンポイントが乗り移ったに違いない』と言ってたが。 (ACE@掲示板によると、どうやらこの発言は俺が言ったらしい(^^;) そこで俺は記念に犬の写真も撮って置いた。 墓から帰る途中、前方に見学者らしき人がいた。おそらく今からテンポイントの 墓の所にでも向かうのだろう。すれ違ったときに犬は急遽方向を変え、 その見学者と一緒に付いていった。おそらくあの犬はここの牧場の 案内役ではないだろうか? 俺らは一同感心した。 ちなみに帰ってきた時、車の前には黒猫が3匹いた。これもこの牧場で 飼っているものなのであろうか? さて、だいぶ日が傾いてきたので急いでノーザンホースパークに行くことにした。 ここは入場料が500円もいるので、Zenが行くのをかなり渋ってたいたが、 とりあえず行ってみるとことにした。 ところが料金所らしきとこには人が誰もいなかったので、そのままスルーした。 敷地的にはかなり広い。社台が作ったところらしい、さすがは金持ちだ。 が、中は全然面白くない。何かと付けては金を取る。 これで駐車料を取られてたら、たぶん俺らはきれていただろう。 その中で一つ目を引くものがあった。 博物館みたいな建物の中には、社台の基作った人(名前忘れた)の 歴史伝が書かれており、その他にも色々と展示してあったが、 片隅にジュークボックスみたいなものが置いてあった。 これは今までの有名レースや、有名馬の出走したレースを見れるというもの らしい。しばらくの間俺が見たかったレースを何レースか見入ってしまった。 おそらく車に近い大きさがあるが、持って帰ってもいいと言われれば 意地でもこの機械を持って帰るであろう。と言うか欲しい。 これを見られただけでもここに来た会があるというもんだ。 帰りも料金所を通ったが、誰もいなかったのでお金を払わずにすんだ。 さてこの後またまた門別まで戻る。そしてとねっこの湯に直行。 温泉につかったり、野球を見たりゲーセンでゲームをしていたりしたら 閉店時間になる。ちなみに今日はコーヒー牛乳をゲットできた。 いつも通りコンビニに向かうが、この日はちょっと贅沢な夕飯だった。 さとうのご飯、ハンバーグ、その他少々のおかず。サラダセット、ラーメン。 他にも日本酒があった。いつもに比べて何て豪華なのだろうか。 やはり慣れとは恐ろしいと痛感させられる。 言い忘れてたが、この日もちゃっかり「とねっこの湯」でテントを張った。 風呂も入らしてくれるし、まことにありがたいところだ。 時間も遅くなったので就寝する。翌日はブルボンをリベンジ。 |