MIDIとはなにか?
MIDIとは「Musical Instruments Digital Interface」の略です。
(よくMIDIインターフェースと言われていますが、よく考えるとおかしいんですけども)
コンピュータ上で音楽データを扱うための規格で、拡張子は普通「.mid」が付きます。
この規格が生まれたために、異なるメーカーの間でのデータの互換性がうまれました。
『音楽データを扱う』と書いてあるように、WAVEやMP3など音データが直接入ってるのとは違い、
いわゆる楽譜情報・演奏情報が入ったデータです。
つまり『どんな楽器で』『どの音の高さで』『どんな長さで』『どんな強さで』etc 音を鳴らしなさい、
といった命令が入っているデータのことです。
そういうわけでしてMIDI自体で音が出るわけではありません。
MIDIに対応したシンセサイザー等がこの信号(情報)を受信して実際の音を発音するわけですね。
つまりMIDIは音をそのまま録音したものではないということです。
だから『WAVEをそのまま MIDIに変換できるか?』といったものは、できないと言うことです。
逆にMIDIをWAVEに変換することは、ある一定の手順を踏めばできますし、
MIDIをCD-DA(いわゆる一般の音楽CD)にすることも、可能なわけです。
MIDIを聴こう
とりあえずパソコンとスピーカーは持ってますか?
あたりまえですが、ないとMIDIは聴くことができませんので購入してください(笑)
さて両方持っている人は試しにMIDIファイルを持ってきて、聞いてみましょう。
プレイヤ−はデフォルトではウインドウズメディアプレイヤーになります。
まぁネットにたくさんあったりしますので、適当にダウンロードしてきてもいいですけれども。
私のお薦めはTMIDIプレイヤーです。MIDI聴くときはこれが便利。
音が鳴らなかった場合、ウィンドウズなら『コントロールパネル』の『マルチメディア』とか
『サウンド』とかそういう項目のMIDI出力をいじってみてください。
鳴った人はおめでとう。
ピコピコとしか鳴らないへっぽこ音源だったら、ヤマハやローランドのとこから
数メガのソフトシンセサイザ(ソフト上で再現した音源)体験版をダウンロードするのもいいかもしれませんね。
また最近ではヤマハのサウンドカードが3000円ぐらいの値段で売っているので
パソコンに取り付けられる人だったらそれを買うのもいいでしょう。
MIDIの音が格段によくなるはずです。
(普通のWAVEなどPCM音源の音は、あたりまえですが変わりません)
MIDIで音楽を作ってみよう
MIDIを作成することを、通の間では(笑)一般的にDTM(DeskTopMusic)といいます。
では、実際音楽を作るときに、パソコンとスピーカー以外に何を用意すればいいかというと
・シーケンサ(MIDIを作るソフト)
・音源(音を出す物)
・音楽を作りたいというやる気
とりあえずはこんなもんでしょうか?
■シーケンサ
MIDIをメモ帳とかで作れるんでしたら問題ないわけですが、(たぶんその方が難しいとは思いますが)
残念ながらメモ帳では作れなくて、シーケンサーと呼ばれる専用の作曲するソフトがいります。
これで演奏を記録したり、自動演奏をしたりするわけであり、
これの使い方が分かれば、楽器が弾けなくても曲を作曲・演奏することができるというわけです。
ただ問題点として、色々なシーケンサーが出回っていて、
どれがいいのかというのが一概にいえないわけです。
結論的に言いますと、自分が一番使いやすいものを使うのがいいわけですが、
初めてやる人にとっては、自分にとってどれが使いやすいかなんて分からないですよねぇ。
とりあえずはお店に行って触ってみたり、
または店員さんに聞いてみたり(でも大概の場合詳しくなかったりします(^^;)
体験版があるんだったら、それを使ってみたりして雰囲気をつかむしかないでしょう。
もし近所で誰かこの手のことをやっている人がいれば、その人に聞くのがいいかとは思いますが、
その人の環境次第で、人生を間違う可能性もあるという危険性も含んでますが(笑)
ただ同じものを使って、分からないことがあったら相談すると言うのも一つの手だと思います。
後になって、他のソフトにしとけばよかった・あのソフトは使いにくかった、
と言うようなことになるかもしれませんが、まぁ何事も経験と言うことで(^^;
とりあえず参考シーケンスソフトと言うことで、試しにやってみたい方は
・CHERRY
ネットからDLできるフリーソフト。使い勝手もそこそこいい感じで、無料ソフトの中ではおすすめ。
・Music Studio Standard
私が最初使ってたソフトです。シェアソフト(¥2000)と銘打っておきながら
試用制限ナシという何となく怪しいソフトでした(笑)
お金に余裕があって、尚かつ本格的にやってみたい方は
・SingerSongWriter
一番ポピュラーなソフトかもしれませんね。外部音源買ったときによく付いてたりします。
・XGWorks
ヤマハが出しているシーケンサーです。音源がヤマハ製の人にお勧め?
・Calkwalk
ローランドが出しているシーケンサーです。音源がローランド製の人にお勧め?
ちなみに私は現在Calkwalk9ProAudioを使っています。
なんて言うものがあります。
■音源
MIDIファイルを鳴らすための機械です。
もちろん実際に音を出すためには、スピーカーやヘッドホンに接続することになりますが。
種類によってソフトシンセ、サウンドカード、外部音源の3つに分けられます。
GM、GS、XGといった規格(後述)があって結構迷ったりもしますが(^^;
・ソフトシンセ
値段が安いです。と言うか普通は最初からパソコンに入ってたり、無料でDLできるものがほとんどです。
パソコンのCPUパワーを使って発音させるので、ある程度の性能がいりますが、
まぁ現在のパソコンのスペックでは全然問題ないでしょう。
CPUが200Mzh以上あればほぼ問題ないと思います。
代表的なものとして
Microsoft GS Wavetable SW Synth(Windows標準?のソフトシンセ)
Roland VSC3.0(GS規格のソフトシンセ)
YAMAHA S-YXG100(XG規格のソフトシンセ)
なんてものがあります。
やはり性能は・・・な感じですが、まぁ一応音は鳴りますし、
デフォルトで入ってるMIDIMapperよりかはましだとは思います。
ちょいといじってみる程度であれば問題ないかと。
・サウンドカード
こちらも値段が安め。物によって値段が違いますが、
だいたい\2,000〜\5,000ぐらいで買えたりもします。
代表的な物として
YMF744(YMF744というチップを積んだXGに対応したサウンドカード)
Sound BLASTER(クリエイティブ製のサウンドカード)
YMF744は私も使っています。YMF744チップ等を搭載したサウンドカードは値段もお手頃で、
一応ハードウェアのXG音源として動作するので以外と良いかもしれませんね。
ただパソコンのケースを開けて取り付けて、セットアップをしなくてはいけないので
機械音痴の人にとっては天敵かも・・・。
・外部音源
本格的にDTMをやりたい人、いい音でMIDIを聞きたい人はこちらがおすすめ。
値段は少々高めで3万〜8万ぐらいしますが。
代表的な物として
Roland SC-88、SC-88Pro、SC-8820、SC-8850、SD-70、SD-80、SD-90(GS音源と呼ばれる物)
YAMAHA MU80、MU128、MU500、MU1000、MU2000(XG音源と呼ばれる物)
YAMAHA HELLO! MUSIC! や Roland
ミュージ朗シリーズなど、
外部音源+シーケンサー+ケーブル等々がセットになった物も売っており、
必要な物は一式全部そろってますので、それを買うのもいいかもしれませんね。
まぁ高い物なので、お店などに行って色々と確かめてから購入してください。
ちなみに私はSC-8820を使用しています。
小さくてコンパクトなわりにはパワフルでなかなかいい感じです。
『操作パネルがないため本体のみでパラメータがいじれないのが欠点』とかよくかかれてますが、
そんなことはしたこともないし、しようとも思ってない私にとっては問題ないことかもしれません(笑)
ちなみに値段は4万円弱、ミュージ朗シリーズなら4万5000円ぐらいで買えると思います。
ただ外部音源では、MIDI音しか出力してくれないものがあります。
ゲームとかすると、MIDIの曲は音源側で流れて、
効果音とかのWAVE音がPC側で流れるパターンがあります。
すごく悲しいので気を付けましょう(笑)
USB接続のなら良いかと思いますが、私はなぜかシリアル接続派です。
当たり前ですが、セットアップ&設定をしなければならないので、そのあたりも頑張ってください(笑)
・やる気
一番大事だと思います。
最初からうまくできることは絶対にないとは思いますが、頑張ってください。
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