アメリカでは91年の3月以来、景気の拡大を続けており史上最長の景気拡大期間を更新中です。
(まあもっとも、すでに景気拡大期間は終わったとも言われておりますが(2001.5現在))
この背景には情報通信革命の進展に加え、ベンチャー・ダイナミズムの波があります。
すなわち、若い企業の輩出が経済を活性化したと言うことですね。
その象徴的な存在がNASDAQの盛況でしょう。(2000年後半以降、波乱含みにもなっているが)
まさにニューエコノミーの代表的な位置づけと言ってよいでしょう。
この波が日本にも押し寄せてきました。
99年の
東証マザーズ(MOTHAES)(Market Of The Highgloth And Emarzing Stocksの頭文字をとって)
の創設に続き、2000年6月には
ナスダック・ジャパンがスタートしました。
2000年の上場・公開企業は200〜300社ほどに達してると言われています。
ナスダック・ジャパンの準備会社である”ナスダック・ジャパン・プランニング”の登録企業は
2000社を越えています。
ただし、ベンチャー企業への投資に当たっては、ハイリスクとの認識が必要です。
何しろ米ナスダックの場合、過去10年間の新規登録が6422社に対して、
登録廃止が5805社もあり、新規登録会社数の実に90%の企業が登録廃止になっているのです。
特にマザーズは下の上場基準表”利益・純資産の基準がない”ことからも分かるように、
超規制緩和市場であり、事業基盤が確立していない企業も多数です。
当たれば宝の山ですが、一般投資家は手を出さない方が賢明かもしれませんね。
・上場基準
| 市場 |
東京証券取引所
マザーズ |
ナスダック・ジャパン
グロース |
米ナスダック
ナショナル |
| 利益・純資産額 |
なし |
純資産4億円、
又は税前利益7500万円 |
(省略) |
| 最低公開株式数 |
単位株1000株以上の公募
(1単位が1000株なら100万株) |
500単位 |
なし |
| 株主数 |
300人以上 |
300人以上 |
400人以上 |
| 設立経過年数 |
1年以上 |
1年以上 |
2年以上 |
| 売買手法 |
オークション |
オークション |
マーケット |
| 監査意見 |
2年間”適正” |
直前期が”適正”
(監査期間2年) |
企業継続性の意見 |
・上場廃止基準
| 市場 |
東京証券取引所
マザーズ |
ナスダック・ジャパン
グロース |
米ナスダック
ナショナル |
| 純資産 |
最近3年間で債務超過
(2年間は猶予) |
純資産2億円かつ、
税前利益5000万円未満 |
総資産が400万ドル
又は総資産と売上高が5000万ドル以下 |
| 株主数 |
150人未満 |
200人未満 |
400人未満 |
| 売上高 |
最近1年間で月平均1万株未満、
又は3ヶ月間売買不成立 |
なし |
なし |