株式の売買方法



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  • 株式の買い方

      1.株の購入の仕方

      
    株式は株式市場で売り買いされています。でもその株式市場で実際に売り買いの取引を行うのは証券会社です。 証券会社がみんなの代わりに、株式市場で売り買いをしてくれているのです。もちろん手数料はかかりますけれども。 証券会社と取り引きするためには、まずは取引口座を作らなければなりません。 住所・氏名を届け出て、本人であることを確認する物があれば、 後は書類に印鑑を押すだけで良いわけです。 未成年でも株をやることはできますが、保護者の同意書がいりますし、 本人確認もやっかいなので、保護者と一緒に手続きするのがよいでしょう。 株式を買う場合は、だいたいのお金をその証券会社に(取引口座で)渡しておけばいいし、 売る場合には、その株券を証券会社に預けておけばいいわけです。 さて、注文するときは電話や窓口に行って

    @売り買いする株式の会社名を言う



    この時似たような名前の会社もあり(例えば”NTTドコモ”と”NTTデータ”は、名前は似てても別会社です) しっかり区別するためには証券コードという会社ごとに違う番号を調べておくと、確実でしょう。

    Aいくらでどのように注文するか



    注文の仕方は指し値注文成り行き注文があります。指し値注文は、『○○会社の株を、600円で1000株買って』 と言うように、値段を決めて売り買いの注文を出すことです。 自分が決めた値段できっちり売ったり買ったりできるけど、 株価が動いていると売り買いし損なうことがあります。 成り行き注文は『○○会社の株を、いくらでもいいので1000株買って』 と言うように、値段を指定せずに成り行きにまかせて売り買いすることです。 確実に売り買いはできますが、ずいぶん高い値段で買ってしまったり、 安い値段で打ってしまったりすることがあります。 ”この値段で売りたい・買いたい”と言うときには”指し値” 急いで打ったり買ったりしたいときは”成り行き”と使い分けるのがいいでしょう。
      

    B注文の枚数に注意する



    1株ごと売り出されている株式は少なく、 ほとんどの株式は1000株でひとまとめにして取り引きされています。(額面50円の場合) でもこれには例外もあるので、買うときに確かめた方がいいですね。価格の高い株に対してはミニ株(株式ミニ投資)と言う方法もあります。 証券会社が売買単位で買った株を、その10分の1ずつ小口にして売ってくれると言うサービスです。 すべての証券会社でやっているわけではないし、指し値注文ができないなど色々と制約もありますが お小遣い程度で買いたい人にとっては便利な方法です。 その後2日ぐらいたつと売買報告書と言うものが送られてきます この時念のため、自分が注文したのと違ってないか、確認した方がよいでしょう。 買った日・打った日のことを約定日と言いますが、この日から数えて4日目(土日祝祭日は除く) が決済日と言って、株券とお金を交換する日です。 しかし株を買って株券を手に入れただけでは、まだ完璧ではありません。 (法律上は株券=株主であることの証明ではありますが) 自分が新しい株主になったことを、その会社に知らせる手続きがいります。 名義書き換えと言いますが、これをすればその会社にある株式名簿に 自分の名前が書き加えられることになります。 これによって立派に株主として認められ、株主としての色々な権利も手に入ります。 この手続きは証券会社に頼めばやってくれます。(手数料はかかりますが)     




2.オプション取引

オプション取引とは、デリバティブ(派生取引)のなかの1つです。 一般の取引の中から出てきた(派生した)のでそう呼ばれています。 オプション取引とは、ある商品を定められた価格で 将来のある期日以内に買う権利、売る権利を売買するものです。 株を買う権利を”コールオプション”、株を売る権利を”プットオプション”、 権利の代金を”プレミアム(オプション料)”と呼びます。 ここでは簡単に説明しますが、 例えばコールオプションの場合、”100万円の株でオプション料が5万円”のものを購入したとします。 数ヶ月後、株を買う期限がやってきて、その時株価が120万円だとします。 ここで100万円で購入する権利を持っていますので、 その価格で購入してから売ると、20万円(株価の儲け)−5万円(オプション料)=15万円。 つまり15万円儲かったというわけです。 5万円の投資をして、15万円儲かったわけですから、率にすれば3倍儲かったと言えます。 逆に数ヶ月後、株価が80万円になったとしましょう。 ここで100万円で購入する権利を持っていますが、 誰が80万円の価値しかない物に100万円を投資するでしょうか? この場合はオプション料はあきらめてでも、100万円で買う権利を放棄するのが良いです。 この場合、通常株を買っていれば100万−80万=20万円の損失が出ていたのですが、 オプション取引をしていたために5万円の損失に抑えることができました。 オプション取引の特徴としては、投資家は損失は最大オプション料までで抑えられ、利益は無限大というものです。 これを見ていると、”売り手の方が絶対損なのではないか?” と言った疑問も出ると思いますが、売り手にも”買い戻し”と言う手法があり、 必ずしも損をするわけではないのです。 ローリスク・ハイリターンが狙えるオプション取引、 株をやっていて、まだオプション取引をやったことがない人は、一度試してみてはいかがでしょうか?









 3.先物取引(futures)

 
こちらもデリバティブ(派生取引)の中の1つです。しかしオプション取引よりかは、少し一般向けではないみたいです。 実際の現物の売り渡しをせずに、一定期間に買い付けと売り戻しを行い、その際生じた差額を受け取るというものです。 簡単に言うと、”ある特定の商品を、将来の一定の期日に 今の時点で取り決めた値段で取り引きすることを約束する契約”のことです。 株式取引と違い、値上りでも、値下がりでもチャンスがあります。 委託本証拠金を払えば誰でもでき、総取引金額の10%程度なので手軽にできる分、 利益や損失の割合が、通常の場合より多きくなります。例えば値段が上がると予想するとき

    1.安く買い付けて  2.値段が上がれば  3.高く売る

そして3から1を引いた分だけが利益になるわけです。 逆に値段が下がると予想するとき、

    1.高く売って(空売り)  2.値段が下がれば  3.安く買う

そして1から3を引いた分が利益になると言うわけです。 もちろん予想と逆に動いたときは損失を被りますが。 最初に預託した委託証拠金が総取引金額に比べて小額であるために、 委託証拠金から見れば何倍もの利益を生むこともあれば、 逆に損失についても預託した委託証拠金以上の損失にもなってしまうことも起こりうるのです。 また、取引の損益に関係なく先物取引の委託に係わるサービスの対価として商品取引員に 取引数量(枚数)に応じた委託手数料、消費税を支払わなければなりません。利益も大きいが損失も大きい 、それが先物取引です。オプション取引とは若干似ているかもしれませんが、こちらの方がハイリスク・ハイリターンですね。