二次元児童ポルノの基準と、表現の自由に関して

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で、こっちの方が個人的には本題。
この部分を深く考えていかないと、今回の『非実在青少年規制』問題は
見えてこないところです。


『二次元児童ポルノの基準』については、主観の問題としてとらえるのではなく、
『いかに共通認識として判断出来る基準を作るか』と言う部分が
重要になってくると思います。

モラルや判断基準が、ある程度一定化していないと、
法的な判断なんか出来る分けないですから。
今の法案などは、この部分を完全に無視しているんですよね。

キスまでならOKとか、おっぱい出してもいいけど、乳首まで出したらアウトとか。
セーラー服を着ているだけならOKだけど、ランドセルを背負っている場合はアウトとか。
詳細な事例をつめていくのは不可能だとか言われちゃってるけど、
実は、そうする事でしか二次元におけるモラルや、二次元児童ポルノ基準は
成立しないんじゃないかと思うのです。

ただ単に、『現状は行き過ぎているので規制』とか、『嫌悪を感じるので規制』
って言うのだけではダメなわけです。
ここのところは時間がかかるとは思いますが、
長い目で検討を重ねていくしかないじゃないんでしょうかね。

将来的には、技術が進歩していくと二次元と三次元の差がつかなくなったり、
モラルに対しての考えそのものが変化していったりする可能性も含んでいます。


『表現の自由』については自由である方が良いに決まっています。
民主主義にとっての基本的な概念であり、憲法によって保障されているわけで、
この部分に関しては、上述の『二次元児童ポルノの基準』以上に
『共通認識として判断出来る基準』を作ることが難しいと感じます。


で、そう考えた時に問題にしなければならないところは、
やはり流通の部分ではないかと考えるわけです。
特に東京都なんか、二次元ポルノのメッカである秋葉原を抱えているわけですし、
コンビニなんかで普通にエロ本が並べられているのも、
男性にとっては便利ですが、実際のところどうなんだろうと考えることもあります。

今回の法案についても、許容範囲以上にエロが垂れ流れ出して溢れてきたために、
『おいおい、これはどうにかした方が良いんじゃないか』と警告・警戒を示した、
と言うようなことに繋がっているのではないでしょうか。

だから、最低限『ある一定の自主規制を徹底する』という流通業界側からの
具体的な提案は必要だと思います。
都の役員やら、お役人や政治家の審査よりかは、
遥かに現実に即した判断が出来るはずですから。


なんか、ネットとかを見ていますと、『反対反対、とにかく反対』
『法案を通さないために○○をしましょう、電凸上等』みたいな雰囲気になっていますが、
そういう折り合いの付け方が出来ないのであれば、
当然ですが規制も止むなしなんじゃないでしょうか。
まぁそうなったらお先真っ暗だとは思いますが。

現実的にはインターネットがあるので、なかなか業界の自主規制
だけではうまくいかないところも多いかとは思います。
ただ、製薬業界もそうだったんですが、何も規制しないよりかは
『我々業界でこういう規制をして、健全な市場を作っていくことに努めています』
と言うスタンスをとると言うことも、必要ではないのかなと考えております。


二次元ポルノや表現の自由問題は、それぞれ自分の立場から
『なんかよくわかんないけど、自由な方がいいよね』とか
『詳しいことは分からないが、嫌悪感を覚えるので禁止』
と言うような、半ば思考停止してしまう状態には陥ってほしくないなぁ
と思うわけです。

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