新年度は波瀾万丈

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さて、新年度が始まりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
前年度は、うちの会社は創業以来の増収増益と言うことでホクホクだったらしいです。
しかしこの業界は、良くも悪くも国、というか厚労省の政策に引っ張られるわけでして。


昨今の医療費削減の波は厳しく、今年は2年に1度の薬価引き下げの時期でもあります。
本年度の薬価改定は、業界平均で-6.8%となっております。
それに付け加え、後発品のある薬剤に関しては、
平均-2.2%の追加引き下げがなされております。
その結果、業界平均としては、おおよそ-8%程度の薬価ダウンとなっております。

これは昨年度売上高1000億円、経常利益80億円の企業が、
同じ量だけ製品を売ったと仮定すると、
売上高920億円、経常利益32億円(60%で換算)に落ちてしまうわけであり、
昨年と同じ売上高を見込むためには、数量ベースで108.6%売らなければならないわけです。


薬科ダウンだけではなく、本年度からは
後発品促進数量ベース加算が薬局の方にかけられているため、
長期収載品(後発品がある薬)に関しては、
数量ベースにおいても大幅なダウンが見込まれるわけでして。

そう言う市場状況ですので、うちの会社では本年度は減収減益を予想しております。


医療費を抑制するためには、後発品促進政策は大事なことは分かりますが、
どちらかと言えば効果が薄いと言うことは、少し頭がいい人なら分かることだと思いますが。
本気で医療費を下げたいと思うのであれば、もう少し長期的なビジョンを持って
厚労省は取り組んでいった方が良いと思うんですがね。
今の制作、『減らしやすいところから減らそう』と考えているとしかとれないですよ。

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