別に秋だから読書をしようと思ったわけでも、
夜が長くなったからしようと思ったわけでもなくたまたまですが、
最近読んで面白かった本を、2冊ぐらいご紹介。
・もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
著:岩崎夏海
ご存じの方はご存じ、今年100万冊以上売れた本です。
内容は、ドラッカーのマネージメント術を、ラノベっぽく高校野球編にしたモノです。
(雑な紹介ですが、的を射ていると思います)
著者は放送作家で、、AKB48プロデューサ秋元康の下で
AP(アシスタントプロデューサー)もやられた経験もある、岩崎夏海氏。
ある意味プロデューサ・マネージメントの現場の第一線で活躍された方です。
小説としてはなんとなく二流的な内容ですし、
ビジネス入門書としても、中途半端な感は否めないところです。
ただ本来難しい話を、圧倒的に単純化・明確化してあり、
高校野球で甲子園を目指している部活という
誰しもが想像しやすい環境を舞台においているので、分かりやすく書かれています。
絵やストーリーもライトノベルっぽくて、ある意味取っつきやすいですしね。
きちんとした本ですが、どちらかと言えば「漫画で分かる○○」系に近い感じです。
尚、先ほど二流的と表現しましたが、
小説の内容は、シンプルながらもサクセスストーリーとして
楽しめられる内容となっています。
はじめて読むビジネス書(マネージメント)の入門編としては、お勧めかもしれませんね。
しかし、これが100万冊売れる...、そう言う時代なんですね(w
・読む音楽 完全版
著:DJ TECHNORCH
これは同人本なんですが、面白かったので少しご紹介を。
内容は、音楽に関わる色々なカオスな人達が、自分の理論を色々と語っている本。
テーマとして、『読む音楽』・・・『音楽(音)』以外の『音楽』の部分を語っています。
色々な音楽において、音の部分はどれだけ重要なファクターであり、
音以外の部分はどれだけ重要なファクターとなっているのか、
と言うことを中心に、書かれています。
あなたが買っているのは 音楽か?パッケージか?
音楽以外の音楽とはどういうものなのか・・・音楽以外の音楽を意識的に楽しもう
何故試聴がなくても音楽CDが売れるのか
音楽をどのように楽しむのか・・・音楽を楽しんでいる自分をどのように楽しむのか
二次創作は創作活動なのか、消費活動なのか
東方アレンジはずるいのか?楽曲の正当な評価とは?
音楽を聴く人のジャンル分け・・・オタ芸・ニコニコ動画より
ネットレーベル(インターネット上のレコードレーベル)の今後
J-Core、テクノ、アニメトランス、クラブミュージック、同人音楽について (etc
と言うような内容が一見分かりにくそうですが、丁寧に解説されています。
個人的にはかなり参考になりましたし、面白かったです。
ただ本自体は、色んな人が色んな自分の言いたいことを書き殴っているので、
大変カオスな感じに仕上がっていますが。
今の音楽(非J-POP)を、色々な角度から見れるお薦めの一冊です。
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