風雨来紀行2日目

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・コッタロ展望台 : 遠く見渡せる釧路湿原は、野生動物の宝庫 (釧路支庁18(隠))
  釧路川支流のコッタロ川流域に広がる湿原を一望できるコッタロ展望台
  国立公園特別保護地区に指定されている湿原で、葦や菅原の中に川が蛇行している。
  ここでは池沼の水面を植物が覆い、湿原の落とし穴と言われているヤチマナコ
  が多数あることで有名。
  展望台は小高い丘と言った感じの山にあり、登るにつれてコッタロ湿原の全貌が見えてくる。
  タンチョウやエゾシカなどの野鳥・野生動物を見る機会もある。

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・塘路湖 : 大陸を超えて旅する、渡り鳥たちの休息地 (釧路支庁5)
  周囲18km、面積6.37km2と、釧路湿原の中では最大の海跡湖で、
  湖岸にはスイレン科のネムロコウホネやベカンピなど、水生植物の群落も見ることが出来る。
  また季節ごとに国境を越えてくる水鳥などの渡り鳥も多く、タンチョウの姿も観察できる。
  夏期シーズンはカヌーやキャンプ、冬期シーズンはワカサギ釣りなどが楽しめる場所。

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・多和平 : 見渡す限りに広がる360°の地平線は圧巻 (釧路支庁14)
  多和平は標茶町北に位置し、2万2000ヘクタール及ぶ広さを誇る日本一の公共牧場。
  牧場には8500匹ほどの羊が群れ、3500匹あまりのホルスタインが放牧される。
  看板の文句通り、標高220mにある展望台からは、360°地平線が一望でき、
  東には広大な根釧台地、北の方角には雄阿寒岳や斜里岳などの道東に連なる
  山々を見ることが出来て、非常に気持ちが良い場所である。
  広大な敷地内にはキャンプ場もあり、満天の星空や壮大な朝日なども
  多和平の人気の1つである。

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・和琴半島 : 和琴を奏でるような、ミンミンゼミの鳴き声 (釧路支庁8)
  屈斜路湖の辺りに1つだけ突き出た和琴半島。
  この半島の周囲には温泉がいくつも噴き出し、温暖なため、
  ミンミンゼミの最北限の生息地になっている。
  和琴の地名はアイヌ人がワコッチ(魚の尾のくびれたところ)と言っていたものを
  作家の大町桂月がこの地を訪れた時に、和琴という和名に改めたと言われている。
  入浴できる温泉も数ヶ所あるが、半島の入り口付近にある露天風呂は
  明るいうちは人目も多い。

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・津別峠 : まるで雲の上に浮かぶ、お城のような情景 (網走支庁15(隠))
  標高947mの津別峠は、美幌峠と違い穴場的存在の屈斜路湖展望地で
  眺めが非常に素晴らしい。
  屈斜路湖以外にも知床連山などの山々が望め、晴れた日はオホーツク海も眺望できる。
  名前の由来はアイヌ語で、山の出ばなを通っている川=ツベツより転化したもの。
  この区間は冬期通行止めになってしまうため、夏期や紅葉期間がお勧めである。

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・チミケップ : 大地の変動が生み出した自然のオアシス (網走支庁14)
  チミケップとはアイヌ語で、山水が崖を破って流下するところと言う意味で、
  北海道三大秘湖としても、ヒメマスの原産地としても有名である。
  チミケップ湖は一般的な湖に属さない特殊な条件によって出来た湖で、
  1億4000年ほど前に大規模な地滑りによって出来た、
  純粋な自然が生んだ副産物の湖である。
  環境保護のため手こぎボートとカヌーのみ使用が認められている。
  チミケップ湖にたどり着くためには、細くて曲がりくねったダート道を走らなければならず、
  秘湖の趣が残されている。

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・鹿鳴の滝 : 自然が作り出した虹の向こうへと続く階段 (網走支庁15)
  チミケップ湖から流れるチミケップ川の入り口から、下ったところにある鹿鳴の滝。
  滝頭と湖水の標高差は3mで、7段の階段状になっている滝である。
  落下する流水が7つの段に従い飛沫を上げて落下するので、
  その飛沫が虹を描く様は、清涼感と風光明媚な穴場スポットになっている。
  この付近はその昔、鹿の生息地であったと伝えられ、落とし角が見かけられていた。
  鹿がアイヌに追い詰められ、チミケップ川の上流に逃れたが、
  ついにこの滝を越すことが出来ずに鳴いたと言うのが、いわれとされている。

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・美幌峠 : 眼下に広がる屈斜路湖周辺の大パノラマ (網走支庁8)
  屈斜路湖の美しく雄大な大パノラマが一望できる名称が美幌峠。
  アイヌ語でベ・ホロ=水・大きい(多い)となり、水多く大いなるところという意味である。
  国道243号線沿いにあり、標高525mの峠からは、湖の真ん中に浮かぶ中島をはじめ、
  東には硫黄山やカムイヌプリ、斜里岳が望め、西には大雪連山をはじめとする
  大パノラマの眺望が楽しめる人気の絶景地である。
  峠の展望台には、美空ひばりさんが唄った「美幌峠」の歌碑が建っている。

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・硫黄山 : はぎ取られた山肌が、自然の厳しさを物語る (釧路支庁11)
  アイヌ語でアトサヌブリ=裸の山と言う名の、屈斜路硫黄山。
  山腹の随所にある噴気孔から、噴煙が勢いよく噴き上がる標高512mの活火山である。
  周囲は硫黄の臭いが立ちこめ、足下からは地熱が伝わってくるほど。
  昔は硫黄が重要資源で、明治20年には北海道2番目の鉄道を敷き、
  硫黄を運んでいたと言う。

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・砂湯 : 見事掘り当てれば自分だけのプライベート・バス (釧路支庁9)
  砂湯は屈斜路湖の東側湖畔にある温泉で、
  その名の通り、湖畔の砂をスコップで掘るとお湯が染み出てくる。
  穴を掘る場所によって出てくる温泉の温度も違い、
  温泉玉子が作れるくらいの熱さまで様々である。
  ここも有名な観光スポットのため、
  人目が気になるのであれば早朝や夜間に入浴すればいい。
  屈斜路湖は道内2番目の大きさを持つ湖だけに、水上スポーツが盛んで
  夏期はカヌーやヨット、ウインドサーフィンを楽しむ人でにぎわう。

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・コタン : 岩1枚で隔たれた、アツアツの露天風呂 (釧路支庁22(隠))
  源泉の温度は54℃で、毎分128Lの量が湧き出ているコタン温泉。
  源泉をそのまま引いているためか湯船の温度は熱く、
  火照った体を目の前の屈斜路湖で冷やす人もいるという。
  湯船の中央に大きな岩があり、男女別になっているが、実質は混浴である。
  キャンプしている人や観光客に人気の場所で、日中は混雑している。
  この付近は北海道の本格的な開拓よりも前に発見されたと言われる歴史のある温泉で、
  現在の温泉は昭和53年にボーリングして湧き出た水源を利用している。

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・川湯 : 無限に流れ出る温泉は、大自然の恵み (釧路支庁10)
  摩周湖と屈斜路湖の間にある川湯温泉。ホテル、旅館などが40件ほど建ち並ぶ。
  屈斜路湖周辺では一番有名な温泉街である。
  明治19年からの歴史を誇り、釧路出身の小説家原田康子の文字碑や、
  横綱大鵬の偉業をたたえた相撲記念館などもある。
  川湯温泉は温泉が川のように流れているところに由来され、湯量が豊富なことで有名。
  かつては川の中にも温泉が沸出したらしく、湯の川と命名しようとしたが、
  既に函館に同じ名称があったため、川湯になったとされている。
  硫黄山を熱源とする、北の名湯である。

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