・摩周第一展望台 : 霧のたちこめる摩周湖、何とも言えず幻想的 (釧路支庁12)
透明度世界1位を競う摩周湖の海抜は351m。
湖岸の急斜は45°とかなり厳しい立地条件となっている。
またこの湖は、流れ込む川もなければ、流れ出る川もない。
しかし雨がいくら降っても水位がいつも変わらないという。
3ヶ所ある摩周湖の展望台の中で、もっともポピュラーな第一展望台は、
絶えず観光客でにぎわっている。
・摩周第三展望台 : 摩周湖は見る場所によって様々に表情を変える
摩周第一と第三展望台では、摩周湖の水の色も姿も一変する。
正面のカムイヌプリ(摩周岳)は険しい男性的な表情をあらわし
中島を間近に望め、世界一澄んだ蒼い水は絶壁に生える樹木を映している。
・裏摩周展望台 : 裏から眺める姿は、摩周湖のもうひとつの顔 (釧路支庁24(隠))
神秘の湖、摩周湖をこれまでとは違った角度で眺めることが出来る裏摩周展望台。
この展望台は摩周湖の北東にあり、直線で行ける道はないため
摩周第一第三展望台からは50kmほど走らなければならない。
裏摩周は第一・第三展望台よりも標高が低いため
霧の影響が少なく静寂の中の湖面を眺望できる。
・神の子池 : 地下で摩周湖と繋がっている神々の池 (釧路支庁23(隠))
神の子池は周囲220m、水深5mの小さな池で、水温はわずか8℃。
摩周湖の水位が変わらない理由は神の子池にあり、
摩周湖の水が地下を通り、伏流水として1日1万2000トンも湧きだしているからである。
アイヌの先住民たちは、この不思議な池を、神様からの贈りものとして
神の子池と名をしめし、言い伝えているという。
冬でも凍ることのない、蒼く光る池の中には、砂を舞わせて湧き出る水の様子や、
朽ちた大木、オショロコマの泳ぎなどが見られ、摩周湖同様大変神秘的な池である。
・ウトロ 荒削りな岩に囲まれた、知床観光の玄関口 (網走支庁2)
ウトロ(宇登呂)は知床半島観光の入り口となる町で、
港には多くの観光バスや観光客でにぎわう。
オロンコ岩展望台はウトロ港の中心にそびえ立つ岩山で、全長150mほどある。
その名前の由来は北方狩猟民オロッコ属に由来すると言う。
頂上の展望台からはウトロの町を360°見渡すことが出来る。
・オホーツク海岸 : 迫り来る流氷は、訪れる者に何を伝えるのか
有名な流氷・氷結地帯であるオホーツク海岸。
ほぼ中央に位置する紋別港は、世界三大漁場の1つとして知られているオホーツク海に面し、
鮭漁やホタテ漁で活気に溢れている。
昨今名前が知られてきた流氷の妖精クリオネは、オホーツク海周辺で見ることが出来る。
・カムイワッカ : 来るものを拒んでいるかのような天然の滝壺 (網走支庁4)
知床半島の秘湯の1つであるカムイワッカ湯の滝。
知床硫黄山から沸き出た温泉がカムイワッカ川に流れ込んで滝になり、
その滝壺が天然の湯舟になっている。
温泉の流れる滝を20分ほど登ると滝壺に到着するが、
現在は一の滝までの付近までしか登れないようになっている。
滝の周辺は滑りやすいので注意して登っていく必要がある。
酸性が非常に強いため、お湯の色が緑色の不思議な温泉である。
この滝に行くためには、知床五湖から10kmはどダート道を通っていく必要があり。
冬期シーズンは通行止め、夏期シーズンは車両規制がしかれている。
シャトルバス運行時期は自家用車での進入は禁止になっている。
カムイワッカはアイヌ語でカムイ=神の ワッカ=水 と言う意味。
・知床五湖 : 太古の自然を今に残す、動物たちの楽園
エゾマツ、トドマツなどの針葉樹の原生林に囲まれた5つの湖がある知床五湖。
知床国立公園の中でも原始性の高い自然が残った地域である。
湖を一周できる遊歩道があり、周りの樹木や知床連山を湖面に映しながら
静寂を保っているその姿は、まさに原始の中の楽園にふさわしく、
数多くの動植物を目にすることが出来る。
この付近はヒグマ生息地帯であるため、ヒグマ注意の看板もある。
・オシンコシンの滝 : 知床半島を代表する滝は見る者を圧倒する (網走支庁1)
斜里からウトロに向かう途中の国道334号線沿いにあるオシンコシンの滝。
オシンコシンとはアイヌ語でオシュンクウシ(えぞ松の発生するところ)という意味で、
知床半島最大の滝である。
落差は80mで途中で2筋に分かれているため双美の滝とも呼ばれ、
日本の滝100選にも選ばれている。
昭和33年に周辺でオーロラが見られたことに起因して行われている
オーロラファンタジーは、滝を電飾でライトアップし、冬の知床を盛り上げている
祭りの1つである。
・網走駅前 : 道東を訪ねてきた旅人同士が行き交う駅
北海道の東の玄関口の1つ網走駅。
札幌発の特急オホーツクの終点となる駅で、
ここから西は旭川へ向かう石北本線、東は釧路へ向かう釧網本線になる。
オホーツク海と歴史に彩られた道東の拠点である。
近くには博物館網走監獄や、現在使用されている網走刑務所がある。
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